下水道管埋没工事
Sewer_pipe_construction
下水道管は人々の暮らしを支えるなくてはならないものです。下水道管の埋没状況は下水道台帳に記され下水道局で管理されています。下水管埋没工事にあたっては、綿密な事前調査が必要です。また、下水道管埋没工事の方法には開削工法、推進工法、シールド工法などの工法がありますが、いずれも大規模な土木工事となります。
下水管埋没工事のための準備
下水道管埋没工事は少なくない民家に影響を与える可能性のある土木工事です。そのため、本格的な工事がスタートする前には必ず綿密な事前調査が行われます。事前調査の流れは以下の通りです。
家屋調査
下水道管埋没工事は家屋や塀に影響を及ぼす可能性があります。問題が発生すると考えられるエリアを特定し、壁の隙間などを調べる家屋調査は工事を施工する前に必要です。
試験掘
家屋調査の後、マンホールを造成する場所で試験掘を実施します。試験掘とは、すでに配置されている水道管などの位置を確認するため、試験的に道路を掘って確認する作業のことです。
下水管埋没工事の工法
下水管埋没工事の工法には開削工法、推進工法、シールド工法などがあります。対応管経とメリット、デメリットは以下の通りです。
開削工法
メリット
- 埋没が浅くても対応しやすく、軟弱から硬質まで幅広い土質に対応可能
- 工事費が安く、工期も短い
デメリット
- 交通量が多い道路、すでに水道管やガス管などが複数埋没している場所に適さない。
- 河川などの横断に適さない。
- 振動、騒音、地盤沈下などの可能性がある。
開削工法
開削工法(かいさくこうほう)は、道路を直接掘削し下水道管を埋設するものです。通常の下水道管を埋設するには、この工法で施工します。開削工法は次のような手順で行う土木工事です。
- 対応管経:全て
- 舗装を取り壊す。
- 土が崩れないように土留め矢板を設置しながら、道路を掘り下げる。
- 下水道管を埋めるための基礎を作る。
- 下水道本管を埋める。
- 掘った穴を再度、土で埋める。
- 舗装を仮に復旧して、歩行者や車が通行できるようにする。
- 以上を少しずつ進め、全ての下水道管を敷設した後、舗装工事を行い元の道路に戻す。
推進工法
メリット
- 交通量の多い道路、すでに水道管やガス管が複数埋没している場所に適している。
- 河川などの横断に適している。
- ゆるい地盤、岩盤などあらゆる地盤に対応可能。
デメリット
- 地盤によっては工事費が高くなる
- 一定期間、交通の妨げになる。
推進工法
下水道管を深く埋めるために、推進機という機械を使って管を推し進める工法です。管経によって小口経推進工法と大口経推進方法がありますが、いずれも手順は次の通りです。
- 対応管経:小口経推進工法150mm~700mm
- 対応管経:中大口経推進工法800mm~3000mm
- 推進機を設置するために、立坑という縦穴を設置する。
- 推進機を設置して、下水道管を推し進める。
- 下水道管を配置し終えたら、推進機を取り出しす。
- 立坑の位置にマンホールを作る。
- 立坑を埋め戻す。
- 立坑跡に舗装工事を行い完了。
シールド工法
メリット
- 交通量の非常に多い幹線道路などに適している。
- 河川などの横断に適している。
- ゆるい地盤、岩盤などあらゆる地盤に対応可能。
- 2~3kmと長距離施工もできる。
デメリット
- 工事費が高額になる。
- 長期間にわたって交通の妨げになる。
シールド工法
幹線道路の下に長距離に及ぶ下水道管埋没工事を行うには、シールドマシンという機械で穴を掘りながら下水道管を推し進めるシールド工法が適しています。シールド工法は次のような手順で行う土木工事です。
- 対応管経:1000mm以上
- シールドマシンを設置するために、立坑という縦穴を設置する。
- シールドマシンを設置して、土を干し進める。
- 同時に下水道管を推し進めていく。
- 下水道管を配置し終えたら、シールドマシンを取り出しする。
- 立坑を埋め戻す。
- 舗装を仮に復旧して、歩行者や車が通行できるようにする。
- 立坑跡に舗装工事を行い完了。
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