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浚渫ロボット工事
Dredging_construction_robot
浚渫ロボットを利用して行う浚渫工事のことを、浚渫ロボット工事といいます。浚渫ロボットは、浚渫船を固定するのが難しい場所などの浚渫工事ではなくてはならない存在です。
浚渫ロボットの必要性
海底の土砂をさらう浚渫工事は、多くの場合、海面に浮かべた浚渫船を利用して施工されます。しかし、波浪が大きかったり、潮流が速い場所では浚渫船が稼働できなかったり、精度の良い掘削を行うことができません。そこで、浚渫船ではなく浚渫ロボットによる浚渫が必要になります。
浚渫ロボットの構造
浚渫ロボットのおおよその構造は次の通りです。
歩行部分
海底用の浚渫ロボットは歩行脚によって移動するものもあります。潮流の激しい海底でも安定して作業ができるように4脚構造などになっています。また、ダム湖などではクローラタイプの浚渫ロボットが活躍することもありますが、クローラが脱落しないよう十分な配慮が必要です。
ラダー
浚渫ロボットにはラダーと呼ばれるはしごのような部分があります。ラダーを伸ばして海面まで上げ、作業部分に付着した障害物を除去するなどのメンテナンスが行われます。
カッター
浚渫ロボットはラダー先端に取り付けられたカッターで海底の土砂を撹拌し、浚渫しやすくします。
ソナー
ラダー先端には複数のソナーが設置されています。浚渫ロボットと障害物との距離の計測などに必要です。浚渫前後の海底地形を計測して、正しい浚渫が行われるように管理します。
カメラ
浚渫ロボットを遠隔操作する際、カメラは欠かせません。ロボットの前方状況の確認などに用いられます。
GPSアンテナ
浚渫ロボットにGPSアンテナを設置することで、浚渫位置を正確に管理します。
浚渫ポンプ
土砂を吸い上げ陸上まで圧送します。海上のパイプラインによって長距離圧送することもあります。
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